何かを始めるとき、最初から自分に合ったものや、本当にやりたいことが分かっている人は、そう多くないと思います。
だからこそ、最初はとにかくいろいろなことをやってみることが大切。
興味を持ったことに挑戦してみる。
面白そうだと思ったら、まずは試してみる。
やってみて違ったら、別のことをやってみる。
この段階では、効率や完成度を求めすぎる必要はありません。
むしろ、たくさんの経験をすること自体に価値があります。
そうやって試行錯誤を繰り返しているうちに、少しずつ自分の好きなことや、やりたいことが見えてくる。
そして、ある程度やることが定まってきたら、次の段階に進みます。
今度は、その精度を上げていく。
ただできればいい、ただ完成すればいい、という段階から、もっと良くするにはどうしたらいいかを考える。
細かいところまでこだわってみる。
何度も繰り返してみる。
自分なりの工夫を加えてみる。
納得できるまでやり込んでみる。
そして、最終的には機能性だけでなく、美しさまで伴うような仕事を目指していく。
僕は、この「広げる段階」から「深める段階」への転換が、とても大切だと思っています。
ただし、ここで気をつけたいのは、その転換点を見逃さないこと。
まだ自分の好きなことや、やりたいことを探している子に、最初から一つのことを深くやり込むように求めても、窮屈になってしまうかもしれません。
反対に、すでに夢中になれるものを見つけている子に、次々と新しいことを与え続けても、せっかくの才能を深める機会を逃してしまうかもしれません。
大切なのは、その子が今どの段階にいるのかを見極めること。
そして、大人の関わり方も変えていくこと。
最初は、いろいろなことに挑戦できる余白をつくる。
やりたいことが見つかってきたら、じっくり取り組める環境をつくる。
子どもたちの可能性を広げることも大切。
そして、見つけた可能性を深く掘り下げていくことも大切。
広げることと、深めること。
この両方を大切にしながら、一人ひとりの才能が輝く環境をつくっていきたいと思います。
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